今日は、先日完了したばかりの工事に関する話題です。
その内容は、既設パネルの取替工事です。パネル取替(改修工事)と言っても
様々な方法があります。
今回の工事はマンションの大規模修繕工事を行なう上で、急遽決った工事なのです。
新築工事当初では、全く想像がつかないことが、修繕工事には発生することが
多々あります。
その中でも、私たちが扱う、スチール製品に関してです。スチールいわゆる(鉄)です。鉄は金属特有の性質により、特に消耗しやすい金属です。鉄に限らず、
新しい製品は必ず古くなり消耗します。
今回は、まさにその影響を受けたことによる内容です。
大規模修繕工事を行い、引渡し間近か、問題が発生しました。
建物の最上部の壁面スチールパネルが錆ていることから塗装で補修をする予定でしたが
工事を管理する担当者の判断により、既設のパネルを撤去して取り替えることにしました。
当然、この工事に掛かる予算の見積をする訳ですが、通常のような積算金額を弾き出すことはできません。何故なら新築工事の図面は今あるのか?または、図面通りに取付けさせているのか?寸法は合っているのか?私たちの経験上、当時の資料はまず、あてにはなりません。
その為、全てまた一から進めなくてはなりません、しかも予算決定したら、できるだけ早く施工して欲しいのがお客様の心情です。当然製作から取付けるまでの工事期間は
必要ですが、先程も言いました通り、急遽決定した緊急工事です。
なので余裕を持った工程は組むことはできません。
まして、マンションの修繕は立地条件や諸事情により外部足場が設置できない場合があります。その場合、写真のようにゴンドラの作業になります。見た目は恐ろしいですが
実際は安全な作業です。(たぶん?)
ここで重要なのは、自主的な安全衛生管理いわゆる(リスクアセスメント)の実施
また問題になることとしては、材料が間に合うのか、取付業者の手配ができるのか、
製作にあたる工場の状況(パネルの曲げ・タレパン加工・塗装)等々、
今回はいつもお世話になっている業者に依頼する予定だったのですが
予算の関係上もあり、新規の会社(東大阪)に依頼、発注から納入までの
期間は約一週間、
納期の問題もありますが、それ以上に予算的に厳しい状況ですが、今回製作を依頼した会社の担当者の熱意もあり、私も少し不安を残しつつも依頼をしました。
商品のグレードによって高い安いがあってもしかたがないのですが、
同じ商品であれば、お客様は安い方で買うのは当り前です。
それと同時に、良い物でなけれなりません、私も常にお客様に対し良い物を
安くがモットーですが、今の世の中の現状は決してそうとは限りません。
発注側と受注側との目に見えない壁があり、いつの間にか、金銭的な問題から、
強い弱いの関係に変化していきます。その結果、赤字同然で工事を行わなければならない状況に陥り、それを繰り返すことで、資金も圧迫されていきます。
そうなればもう先はありません。
私の自論なのですが、お客様に良い物を安く提供する為のは
工事に関わる全ての人との間に壁や隔たりを無くし、いかにパートナーシップを
構築できるかが重要と考えます。
そのような観点から見ましても、今回の工事におけるリスクマネージメントとコストパフォーマンスの面でも、お客様に対し自信を持って、最高の商品を提供できたのでは、と考えることができるのでしょう。